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絹文化継承へあふれる思い 伊勢崎で語部のつどい 本紙連載登場者ら

語り手が絹への思い入れを語ったつどい
語り手が絹への思い入れを語ったつどい

昨年までの本紙連載記事「私の中のシルクカントリー」と「絹の技・伊勢崎絣(がすり)」に登場した伊勢崎市民が一堂に会する「語部(かたるべ)のつどい」が14日、同市曲輪町のいせさき明治館で開かれた。語り手と一般参加者合わせて約50人が集まり、談義に花を咲かせた。

伊勢崎まちガイドが主催し、二〇〇七年十二月の「井戸端会議」に続く第二弾のイベント。語り手は伊勢崎絣の機屋や買い継ぎ商、養蚕関係者ら十五人が招かれた。

始めに、藤井浩・上毛新聞社論説副委員長が「私の中のシルクカントリー」について講話した。二〇〇六年五月に始まってから次第に情報が寄せられ、五百二十四回の長期連載につながった経緯を紹介。「先人が残してくれた精神を次代に手渡すことが大事。連載によってそれが形になってきたのではないか」と話した。

続いて、語り手たちが絹とのかかわりや文化の継承に対する強い思い入れを語った。染織家の芝崎重一さんは「織物は絹をいかに絹らしく生かすか、それに尽きる。底が深く、五十年やっていても神髄に達しきれない」と強調した。

伊勢崎織物協同組合理事長の田村直之さんは「呉服屋は高級品志向になっている。付加価値の高いものを作って、後継者に工賃が払える仕組みを研究していきたい」と展望を語った。

参加者からは「伊勢崎の人は意外と地元の織物の素晴らしさを知らない。もっとアピールしてほしい」などとの声が寄せられた。

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