エコと絹文化のつながりを解説 県庁で群大院工学研究科長
- 掲載日
- 2009/02/19
講演する宝田さん
「群馬の絹」活性化研究会(高橋和夫会長)主催の蚕糸絹業特別講演会が県庁で開かれ、群馬大大学院工学研究科長の宝田恭之さんが登壇した。
同研究科は昨年十月、地域に根差した脱温暖化・環境共生社会を目指す社会実験をスタート。今回は「エコと絹による地域の活性化」と題し、一見関連がなさそうなエネルギー問題と絹文化とのつながりを説明した。
宝田さんは、十年ほど前に学生と行った二酸化炭素(CO2)削減実験をもとに、「人とコミュニケーションが取れる社会をつくれば、エネルギーの大量消費を防げる」と主張。「二十世紀型の社会構造を変え、これからは感性が大事になる。織物文化を持つ群馬は、感性が生まれる土壌が大いにある」と語った。