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《シルクカントリーin桐生》 桐生建築探偵団 最優秀賞 広がりある構図で“桐生らしさ”写す 最優秀賞・優秀賞(2点) ●講評 写真家清水襄さん

最優秀賞

工藤 千秋さん(50)=伊勢崎市波志江町
「文化的な桐生の雰囲気に引かれる」と話す工藤さん
「文化的な桐生の雰囲気に引かれる」と話す工藤さん

「着道楽、食道楽のまち、桐生が好き」。富岡市出身、結婚して伊勢崎に転居した。それ以来、桐生をたびたび訪れ、買い物や食事を楽しんでいる。「このまちの魅力をもっと知りたい」と今回、桐生建築探偵団に参加した。

写真歴は十年を超す。自分のホームページを制作したのをきっかけに始めた。旅先の風景、日常の光景、日々の食事に買った衣服―何でも撮る。桐生の表通りを撮影したこともある。

今回は路地裏の風景に的を絞り、広がりがある構図となるように心掛けた。二時間をかけて約六十枚撮影。“桐生らしい”のこぎり屋根を入れた。

「まさか選ばれるとは思いもしなかった。うれしい。次はさらに自分らしさにあふれる作品を撮りたい」と笑顔がはじけた。

優秀賞

岩崎 史男さん(45)=桐生市東
撮影した民家は個性的で、以前から気になっていた。路地裏に入ると、有名な建物以外の新たな発見がある。
武井 俊樹さん(45)=藤岡市鬼石
郷愁を誘う写真を心掛けた。古い町並みや乗り物が好き。ボランティアや市民の方と触れ合えて良かった。

桐生建築探偵団 講評 写真家清水襄さん

最優秀賞の工藤千秋さんの作品は、建物の中から人が出てきそうなほど、生き生きとした時間の流れがある。どこにでもあるような町の風景だが、のこぎり屋根も写っていて、桐生への愛情の深さが感じられました。

優秀賞の岩崎史男さんが撮影したのは昭和四十年代の建物。注目されていなかった建物に注目した視点が面白い。武井俊樹さんの写真は、華やかな時代の後も放たれている鈍い光のようなものを、きれいに処理した点を評価しました。

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