富岡中心、10月に産業観光フォーラム 絹産業の魅力PR
- 掲載日
- 2009/02/24
産業文化財の観光活用を探る「全国産業観光フォーラム」が十月二十二、二十三の両日、富岡市を中心に開かれることが決まった。全国の観光業者ら四百―五百人の参加が見込まれる。主催の富岡商工会議所などは、日本の近代産業発祥の地である旧官営富岡製糸場や、県内各地の絹産業遺産の魅力をアピールする。
産業観光は「歴史的文化価値のある産業文化財を資源とする観光」と定義される新たな観光分野。フォーラムは情報交換と連携を目的に二〇〇一年度に始まり九回目で、本県開催は初めて。今回は全国産業観光推進協議会、日本観光協会、県、市、富岡商工会議所などが主催し、観光業者や行政機関、商工会議所・商工会関係者らが出席する。
計画では、初日は基調講演とパネルディスカッション形式の三つの分科会を開き、二日目は製糸場を起点に県内三、四コースに分かれて視察ツアーを行う。
事務局となる同会議所によると、各分科会は例えば「近代化を支えた絹の道」「ネットワークと広域連携」など、絹産業関連をテーマに設定する。ツアーの各コースには絹産業の主要遺産を組み込む予定。
製糸場は経済産業省の近代化産業遺産で「製糸」のストーリー(物語)の遺産に認定され、本県絹産業遺産群の中心構成資産として、ユネスコ世界遺産暫定リストに記載されている。