座繰り器使い糸引きに挑戦 伝道師が指導
- 掲載日
- 2009/07/28
上州座繰りの実演を体験する来場者
会場となった臨江閣1階では、富岡製糸場世界遺産伝道師協会による「上州座繰り体験」が開かれた。
伝道師の中島進さん(68)と中嶋紀嘉(きよし)さん(66)が手回しの座繰り器の使い方を指導、約20人が糸引きに挑戦した。
座繰り器は糸を巻き取る木製の道具。右手で「みごぼうき」を使い、まゆを煮た鍋をかきまぜながら、左手でハンドルを回して生糸を引き出し小枠に巻きつける。
京都府宮津市から訪れ、座繰りを初めて体験した福井禎女(さだめ)さん(71)は「先人の知恵を感じた。日本の近代化を支えた養蚕を復活させたい」と感心した様子だった。