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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

風景や花繊細に 31日まで富岡佐藤さん個展 羽二重で「つまみ画」

立体感あふれる「つまみ画」が並ぶ会場
立体感あふれる「つまみ画」が並ぶ会場

高崎市中居町の佐藤けいさん(90)が、羽二重を素材に制作した「つまみ画(え)」の作品展が31日まで、富岡市のしののめ信用金庫本店で開かれている。絹のきめ細かな風合いと立体感あふれる作品が来店者を楽しませている。

つまみ画は、素材に合わせて染めた絹をつまんで、台紙の下絵に沿って丹念に張っていく。髪飾りの花ぐしや花かんざしの「つまみ細工」から派生した技法。

展示されているのは22点。湿原に咲くミズバショウ、色づき始めたホオズキ、収穫の秋を迎えた田園、花に包まれた屋敷などが生き生きと表現されている。佐藤さんは40年以上前から取り組んできたといい、うちわなどの小品も併せて展示している。

会場は旧官営富岡製糸場近くで「素材の絹の素晴らしさを皆さんに見ていただき、少しでも世界遺産登録のお役に立てれば」と佐藤さんは話している。

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