「液状絹」の用途河原教授ら解説 富岡で講演会
- 掲載日
- 2009/11/04
蚕の基本特性を説明する河原教授
シルク関連の科学や技術を活用し、地域産業と連携した新材料開発を目指す群馬大ファイブロバイオプロセス研究会と富岡市が、同市の旧官営富岡製糸場で講演会「シルクサイエンスの過去、現在、未来」を開いた。
蚕からタンパク質のフィブロインを抽出し、超分子構造を利用する「液状絹」について、群馬大大学院工学研究科の河原豊教授が「子供が安心して遊べるフィギュアのコーティング、化粧パックフィルムなどの用途が考えられる」と、事業化の可能性を指摘。続いて同科の山田功教授が、量産化の鍵となる液状絹の取り出しロボットの試作機開発について発表した。
両教授のほか、富岡製糸場の歴史分野などを含む研究者4人が発表を行った。