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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

工女しのび句碑建立 俳句誌主宰高橋さん 「お十夜」の街を詠む 富岡の龍光寺

建立された句碑と高橋さん
建立された句碑と高橋さん

富岡市で月刊俳句誌「絹」を主宰する高橋洋一さん(67)=黒川=の句碑が、同市富岡の龍光寺境内に建立された。

刻まれた句は「製糸場(せいしばへ) 工女の墓へ 十夜鐘(じゅうやがね)」。多数の市民が集う寺の法要「お十夜」を告げる鐘が街に響き渡る情景を詠んだ句で、旧官営富岡製糸場の世界遺産登録推進運動が始まって間もない時期の作品という。

龍光寺には、故郷を離れて富岡の地で亡くなった工女の墓石が30基あり、市史跡に指定されている。

句碑は「絹」創刊10周年を記念し、絹俳句会員と有志が建立した。台座からの高さ1・2メートル、約85センチで、宮城県産の伊達冠石(だてかんむりいし)を使っている。

境内で開かれた除幕式で高橋さんは「この句碑のように、どっしりと根を下ろした活動を続けたい」と、創作への一層の意欲を表していた。

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