片倉所有の製糸場資料1000点 寄託受ける方針 富岡市長
- 掲載日
- 2009/12/25
富岡市の岩井賢太郎市長は24日の定例会見で、旧官営富岡製糸場内に残る片倉工業(本社・東京)所有の資料約1千点について、同社から寄託を受ける方針を示した。富岡製糸場総合研究センターなどによると、資料は片倉工業が操業していた当時の書類など。同社が調査、整理を進めていた。製糸場史の詳細解明に役立つとみられる。
岩井市長は一連の資料について、耐震化もしくは免震化の補強工事や整備を2011年度から予定している西繭倉庫の1階に展示する意向を示し、今後具体的に検討していく。
市はこのほか、史跡指定範囲の蚕種製造所跡地に隣接する同社の土地3365平方メートルを取得した。西繭倉庫など建造物の大規模修繕が見込まれるため、工事の際に物品を収納する仮設倉庫の用地などに使う。取得金額は8750万円。