市民が啓発活動を 富岡製糸場を愛する会会長 世界遺産運動を語る 桐生で講座
- 掲載日
- 2010/01/12
世界遺産登録などについて理解を深めたミニ講座
第2回買場紗綾市(かいばさやいち)世界遺産ミニ講座が11日、桐生市本町1丁目の買場通り・ふれあい館で開かれた。市民ら来場者が「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録へ向けた取り組みや市民活動の意義について理解を深めた。
同町周辺の古い町並みの保存、活性化を目指す買場紗綾市実行委員会(森寿作委員長)が、町並みを同遺産群の構成遺産に加える機運を高めようと開催した。
同製糸場を愛する会会長の高橋伸二さん(68)が「富岡製糸場の愛護とまちづくり」と題して講演し、会の活動などを紹介。「世界遺産への取り組みを強化するため、今年4月からNPO法人として再スタートする予定で進めている」と話したほか、食事や休憩場所など同製糸場周辺の環境整備が進まないことを指摘。「1度見て終わり、にしてしまわないようにまちづくりを進める必要がある」と強調した。
また、高橋さんは「歴史の価値を市民に知ってもらうことと郷土に誇りを持ってもらうことが大切」と話し、桐生でも市民による啓発活動の重要性を訴えた。