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県産絹を纏ったひな 来月まで桐生 人形展に8種

華やかな衣装を纏ったひな人形が並ぶ会場
華やかな衣装を纏ったひな人形が並ぶ会場

桐生市東の織物参考館「紫(ゆかり)」で2月28日まで、「ひな人形展」が開かれている。県産の絹と技術を用いて華やかに作り上げられたひな人形が訪れた人の目を引いている。月曜休館。

ひな人形の衣装は、碓氷製糸(安中市)で引かれた県オリジナル蚕品種「世紀二一」を森秀織物(桐生市東、長谷川博紀社長)が桐生織の技法で「名物裂(めいぶつきれ)」の柄に織り上げ、「前橋びな」を手掛ける島久(前橋市)が仕上げた。人形の頭部は島久の田島祐幸さんが平安時代から伝わる貝殻を使用した技法で作り上げた。

人形展は、2007年に東京で開かれた展示会で森秀織物会長の森島純男さんと田島さんが出会ったことがきっかけで開かれた。

会場には、さまざまな衣装を纏(まと)い、柔らかでぬくもりを感じさせる表情をしたひな人形が三段飾りなどで8種類並んでいる。天皇、皇后両陛下が即位された際の衣装を模した着物姿のひな人形も展示され、会場に花を添えている。

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