絹産業の歴史文化紹介 世界遺産伝道師 近藤さん講演に30人 館林
- 掲載日
- 2010/01/27
館林市中部公民館で行われた講座
県内の絹産業遺産について学ぶ「ぐんまの郷土史~富岡製糸場だけじゃない!群馬の絹産業遺産」が館林市仲町の中部公民館で開かれ、地元住民ら約30人が絹産業の歴史や文化を学んだ。
同館が定期的に開催する「ちゅうぶ教養講座」の一環。今回は富岡製糸場世界遺産伝道師協会長で、県内各地で講演会などを行っている近藤功さん=前橋市=が講師を務めた。
近藤さんは、世界遺産になるまでの経緯や今後に必要なプロセスを説明。文化遺産よりも産業遺産が登録されやすくなった傾向を踏まえ「富岡製糸場が選ばれる可能性は高い」と力説した。
その後、沼田市の「薄根の大桑」や下仁田町の「荒船風穴」など県内各地に残る絹産業遺産を紹介し、「世界に誇れる群馬の産業をさらに発信していくには、多くの県民が絹産業を深く理解する必要がある」と訴えた。