「養蚕日記」から女性語る 高崎で高良さん
- 掲載日
- 2010/01/28
女性が表に出ることの重要性を講演する高良さん
高崎市保渡田町の土屋文明記念文学館で、開催中の企画展「夢みる女性誌」と連動した記念講演会が開かれ、詩人の高良留美子さんが「群馬の女性の原型 『宮中養蚕日記』を通して」と題して語った。
同日記は、伊勢崎市境島村の蚕種製造家、田島弥平の長女、民が明治初期、養蚕の世話のため皇居に出仕した記録で、民の子孫である高良さんがまとめた。講演会には約100人が参加した。
高良さんは当時、生糸が日本の輸出の花形だったことや境島村の養蚕の様子、田島家の男性、女性像について分かりやすく紹介。今後は「女性は能力だけでなく、指導力を発揮して表に出ること。地位、肩書にとらわれない自由な発言が大事」と強調した