「世界遺産の価値十分」 国内外の4氏前橋でシンポ 富岡製糸場を評価
- 掲載日
- 2010/02/07
パネリスト4人が絹産業史や富岡製糸場の価値について意見を交わしたシンポジウム
本県の絹産業史や遺産群を国際的な視点で考える「シルクカントリー群馬2010国際シンポジウム」が6日、前橋市のホテルで開かれた。講師やパネリストに招かれた国内外の専門家4人は、シンポジウム前に視察した旧官営富岡製糸場について、「世界遺産に認められる価値は十分あり得る」などと口々に高く評価した。(関連記事 2面)
フィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会と県、文化庁などが主催。世界遺産登録の審議を政府代表で経験した駐デンマーク大使の近藤誠一さん、イタリアなどの絹産業に詳しい欧州大学院教授のジョバンニ・フェデリコさん、国際産業遺産保存委員会ポルトガル代表のジョゼ・マヌエル・ロペス・コルデイロさん、チェコ・ブルノ工科大建築学部教授のヘレナ・ゼマンコヴァさんが登壇した。
4人は世界遺産登録の動向や絹産業の比較史、産業遺産としての富岡製糸場の価値について言及。約230人の聴衆は活発な議論に耳を傾けていた。