上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

上毛新聞社Presents
「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

古里の特産残したい 「銘仙の会」発足へ 伊勢崎の女性ら 14日のフェス 着物姿でショー参加も

伊勢崎銘仙を着て東京・銀座の歩行者通りを歩く女性たち=今年1月
伊勢崎銘仙を着て東京・銀座の歩行者通りを歩く女性たち=今年1月

伊勢崎銘仙(絣(かすり))をもり立てようと、伊勢崎市でまちづくりに取り組む女性たちが近く、「いせさき銘仙の会」を立ち上げる。銘仙の歴史などを学びながら、イベントにも参加して郷土の名産をPRしていく方針。活動の第1弾として、3月14日に同市の絣の郷(さと)で開かれる伊勢崎銘仙フェスティバルのファッションショーに出場。「銘仙の伝統を次世代に伝えたい」と張り切っている。

同会の中核となるのは地域おこし活動を続ける街づくり市民ゼミナールと、街中を光で包むイベント「いせさき燈華会(とうかえ)」に参加している燈華連の有志合わせて15人。今年1月、東京・銀座の県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家(ち)」で「伊勢崎銘仙づくし展」(市観光協会など主催)が開かれた際、銘仙姿でPR活動に参加。会場周辺を歩いて同展への呼び込みに一役買った。

会の世話人に就任する杉原みち子さん(62)=同市曲輪町=は「みんなで銀座を歩いたことで、銘仙を何とかしたいと思う心に火が付いた。着こなししだいで粋にも無粋にもなる銘仙の奥深さを追求したい」と語る。3月3日に会員たちが五十嵐清隆市長を表敬訪問して会の発足とする予定で、銘仙の歴史や着付けなどを学びながらイベントにも参加していく。

銘仙フェスティバルは13、14の両日、蚕種の産地として栄えた同市境島村地区と絣の郷で開かれる「シルクカントリーin伊勢崎」(フィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会、県、伊勢崎市など主催)のイベントの一つ。14日午前10時から開かれる同フェスティバルの中で、会員たちが自慢の銘仙ファッションを披露する。

杉原さんは「気軽に楽しみながらも、銘仙の伝統を次の世代に伝えていくという思想を持って活動していきたい」と話しており、不要になった銘仙を譲ってくれる人を探している。問い合わせは、杉原さん(電話0270・26・0615)へ。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)