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つるし雛 伊勢崎銘仙で キルトの愛好家ら 古布再利用で制作 13、14日展示

銘仙を再利用したつるし雛を見てほしい」と語る鶴谷さん
銘仙を再利用したつるし雛を見てほしい」と語る鶴谷さん

伊勢崎市内でパッチワーク作りを楽しむ女性たちが、伊勢崎銘仙の古布を再利用してつるし雛びなを制作した。人形や動植物を中心に縁起物を300個以上飾り付けた作品は13、14の両日、同市の絣(かすり)の郷(さと)で開かれる伊勢崎銘仙フェスティバルで展示される。

作ったのは、いせさきキルトクラブを主宰する鶴谷順子さん(74)ら31人。鶴谷さんが愛好者に呼び掛け、作り方を指導しながら2カ月ほどで仕上げた。

つるし雛の素材は普通ちりめんを使うが、今回は郷土で織られた銘仙の古布や端布を使用。主に赤、紫、黄色といったカラフルな生地を使い、カメ、タイ、ツバキの花、女の子の人形、岐阜県飛騨地方に伝わる人形の「さるぼぼ」を合計で300個以上作った。

鶴谷さんは「みんなが協力してくれ、短い期間でいい作品ができた。伊勢崎の伝統の銘仙が、こうした形でリサイクルできることを多くの人に知ってほしい」と話している。

伊勢崎銘仙フェスティバルは、フィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会などが主催する「シルクカントリーin伊勢崎」のイベントの一つ。つるし雛や銘仙を使ったタペストリーのほか、織物グループや草木染作家らの作品、銘仙の着物などを展示。機織りの無料体験や富岡製糸場と絹産業遺産群の写真展も行われる。

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