高山社の功績理解を 藤岡で勉強会 70人、指導の歴史学ぶ
- 掲載日
- 2010/03/17
佐々木長淳の功績を紹介した島崎さん
藤岡市の高山社の功績を語り継ぐ「高山社を考える会」(小坂裕一郎会長)は藤岡商工会議所で「第2回勉強会」を開催。同市や高崎、横浜、川越など県内外から約70人が参加し、地域の養蚕指導者らの取り組みについて学んだ。
勉強会は、高山社の説明ができる会員を育成するのが狙い。今回は同会調査部会長の関口覚(さとる)さんと同事業部会長の島崎妙一(しょういち)さんが、「高山社の分教場が果たした功績」「養蚕で順気飼育法の指導者・佐々木長淳(ながあつ)先生」をテーマに講演。
関口さんは、高山社が各地から訪れる多くの養蚕農家に「清温育」を伝えようとした結果、学ぶ場所が足りなくなったと、当時の状況を解説。地域の蚕種製造農家が分教場としての役割を担ったことについて「知識、技術、農場、資金を持ち合わせていたため、指導に適していた」と説明した。島崎さんは、初代新町紡績所長の長淳の経歴や石碑について紹介した。