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座繰り糸を使った着物やバッグ130点 28日まで前橋で作品展

座繰り糸を使った織物が並ぶ作品展
座繰り糸を使った織物が並ぶ作品展

本県に伝わる上州座繰り糸の織物を紹介する「群馬の座繰り糸作品展」が20日、前橋市元総社町のノイエス朝日で始まった。男女18人が手掛けた着物やバッグなど糸の温かみを生かした約130点が並んでいる。28日まで。

養蚕と座繰り製糸の後継者を育てるため、県蚕糸技術センターが2007年から行っている講習会の受講生や講師が出展。木製の器械を手で回して製糸する座繰りは糸にかかる負担が少ないため、近年その技術が見直されている。

生糸のまま織り上げたストールや草木染のセーターなど糸の扱いは人それぞれ。同講習会で指導した岸弘子さん(62)=前橋市=は「ゆっくりと器械を回していると癒やされる。できた糸は風合いが違う」と話している。期間中は会場の一角で座繰り体験を楽しめるほか、桐生織物の販売も行われる。

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