富岡・生繭乾燥場改修の食料品店 中心街復興へ「動楽市」 きょう野菜や花販売、フリマも
- 掲載日
- 2010/03/21
動楽市が開かれる「おかって市場」。「この機会に富岡の魅力を感じて」と話す高橋さん
大正から昭和にかけて稼働した生繭乾燥場を改修して、昨年末に開店した富岡市富岡の食料品店「おかって市場」で21日、オープニングセレモニーを兼ねた「動楽市（どうらくいち）」が開かれる。午前８時からヨガ教室やフリーマーケット、クラフト講座などを開催、多彩なイベントで人を呼び込み、地域のにぎわい創出に一役買う考えだ。
同店は、中心市街地の地盤沈下に歯止めをかけようと、店長の高橋公子さん（56）と地元の企業経営者らが協力して昨年12月に設立した。富岡倉庫が所有していた乾燥場を借り受け、木の柱や板張りの床などを生かした和風の店に改修した。
設立の目的は(1)中心街の活性化(2)高齢者の生活基盤整備(3)地産地消の推進。店内では地元農家やＮＰＯが栽培した野菜や果樹、小売店が作った菓子やパンといった加工品を直売所方式で販売。高橋さんらが仕入れた食肉や県外の特産品、調味料なども扱っている。
動楽市では同店駐車場をイベント広場として開放。午前８時から生鮮野菜や花を扱う朝市、同10時からは手工芸品を販売するクラフト市やフリーマーケットを開く。
店舗２階では有料のワークショップや体験教室も開催。アロマせっけんやリップクリームを作ったり、茶会に参加することができる。広場では大道芸やもちつき、市民吹奏楽団有志による演奏も行われ、イベントを盛り上げる。
高橋さんは「動いて楽しむから『動楽市』。イベントに参加するだけでなく、この機会に街中を歩いて富岡の魅力を感じてほしい」と話している。
来場者には店舗部分以外も公開。１９７７年まで稼働していた生繭乾燥機をはじめ、当時使われていた養蚕道具などが見学できる。問い合わせは同店（電話０２７４・６７・５３７３）へ。
