赤岩の電線地中化へ 重伝建地区の村道１００メートル区間 農村風景を保存 六合村
- 掲載日
- 2010/03/22
六合村は、養蚕で栄えた農村風景が残る赤岩地区の村道赤岩日影線周辺で、電線の一部地中化に取り組む。同地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区（重伝建）に選定されているほか、本県の世界遺産構想「富岡製糸場と絹産業遺産群」の一つとして世界遺産暫定リスト入りしており、景観を向上させて貴重な農村風景を守る。
地中化するのは、写真撮影スポットにもなっている村道赤岩日影線と村道赤岩鍛冶屋敷線が交差する十字路周辺。両村道の沿線計１００メートル程度の区間を検討しているが、詳細については今後決める。
財源は国の地域活性化・きめ細かな臨時交付金を活用。設計費と工事費合わせて６１００万円を、本年度一般会計補正予算に計上した。
同地区は２００６年７月に県内で初めて重伝建に選定された。07年６月には「富岡製糸場と絹産業遺産群」の一つ「赤岩地区養蚕農家群」として、世界遺産暫定リスト入りを果たしている。
山本三男村長は「一部の区間だが、懸案だった電線地中化が実現すると景観上、大きな効果が期待できる」と話している。
六合村は28日に中之条町と合併する。合併後は中之条町に予算が繰り越され、新年度に着工される見通し。
