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世界遺産への道探る 桐生で勉強会 近藤さん「普遍的価値を」

世界遺産について語る近藤さん
世界遺産について語る近藤さん

桐生市内の織物産業遺産群を世界遺産に登録しようと取り組む市民団体「桐生・世界遺産の会」(北川紘一郎会長)は桐生市東の織物参考館で勉強会を開き、シルクカントリーぐんま連絡協議会長の近藤功さんが講演。同市内を中心に集まった市民や市職員らとともに世界遺産登録へ向けた活動について考えた。

近藤さんは講演で、世界で世界遺産の考え方が見直されている現状を説明。「桐生は世界に絹の文化を発信した地域」とした上で、「普遍的な価値が認められれば産業遺産に登録できる」と話した。

勉強会は同会主催で、今回が5回目。同会の活動を理解してもらい、市民や行政との連携を深めるのが狙い。同市の亀山豊文市長も来賓として出席し「地域の熱い思いが桐生を輝く街にする」とあいさつした。

同会は、2006年12月に設立。現在は登録文化財の所有者など45人が所属し、勉強会のほか、産業施設の保存と活用のための調査などを行っている。

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