旧家に残る着物10点 1日まで安中 座繰り作家・東さん展示
- 掲載日
- 2010/03/29
企画展「お蚕さまのきもの展」で手作りの着物に見入る来場者
和歌山県出身の養蚕家で座繰り糸作家、東宣江さん(34)による企画展「お蚕さまのきもの展―家族のために織られたきものと、その手しごと」が28日、安中市鷺宮に東さんが借りている養蚕家屋で始まった。市内の旧家に残っていた手作りの着物10点を中心に、座繰り器、機織り機などを展示。生繭が着物になるまでの流れを紹介している。4月1日まで。
展示品の着物は戦前、嫁に行く娘に持たせたり、自分で着るために養蚕農家の女性が織ったもの。昭和20年代まで、ごく普通に農家で着物を手作りしていたが、今はすっかり珍しくなった。東さんは「手仕事の素晴らしさを知ってもらえたら」と企画展を思いたったという。
入場無料。時間は午前10時から午後5時。問い合わせは、東さん(電話027・384・0232)へ。