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片品の民話で紙芝居 地元向けに「語ろう会」 養蚕の永井夫妻題材に

片品南小で行われた紙芝居の実演。子供たちは古里の偉人の話に聞き入った
片品南小で行われた紙芝居の実演。子供たちは古里の偉人の話に聞き入った

片品の民話を次の世代に語りつぐ「片品の民話を語ろう会」(林聖子代表)が同村出身の養蚕指導者、永井紺周郎(こんしゅうろう)・いと夫妻を題材にした紙芝居を制作した。地域の歴史を知り、古里を誇れる心をはぐくみたいと精力的に活動している。

同会は代々語りつがれてきた昔話を復活させようと2007年5月、有志により結成。現在の会員は13人。月に2回の語りの練習と月1回、村の図書室で子供たちへの語り聞かせを行っている。

紙芝居を作り始めたのは昨年7月。民話を語るなかで「今の子供は耳からだけ情報を得ることに慣れていない」(林代表)と物語を理解する手段として紙芝居の制作を思い付いた。

題材は地元になじみのある永井夫妻。「いぶし飼い」という蚕の飼育法を考案、県内各地にその技術を広め養蚕業の発展に貢献した。

紺周郎のひ孫への取材、日本絹の里(高崎市金古町)や渋川市に残る顕彰碑を訪ね、原稿を作成、友人に作画を依頼し、12月に全18枚の「繭の山河 紺周郎といとの足跡」が完成した。

16日には片品南小で初めて実演した。拍子木が鳴ると教室は静まり、全校児童47人は真剣に耳を傾けた。終演後、子供たちは「初めて知ったことがたくさんあり、勉強になった」と感想を語った。

今後は地域の行事や絹関係のイベントで披露することを考えている。林代表は「多くの人に片品のことを知ってもらいたい」と意気込みを話している。

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