県内全域で活動促進 富岡製糸場世界遺産伝道師協会 前橋で総会
- 掲載日
- 2010/04/26
講演する矢野事務局長
富岡製糸場世界遺産伝道師協会(近藤功会長)の本年度総会が25日、前橋市内で開かれ、「県下一円の面的な運動」を展開するため、民間団体との連携を深めることなどを盛り込んだ事業計画を承認した。
総会には会員約60人が出席。世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産のある地域だけでなく、「遺産が残っていなくても、県民がこれまで支えてきたことが世界遺産につながる」(近藤会長)として、県内全域での活動の促進を決めた。
総会に続いて研修会を行い、文化財保護にかかわる国際記念物遺跡会議(イコモス)の国内組織、日本イコモス国内委員会の矢野和之事務局長が「市民が支える文化遺産」と題して講演。「行政だけでなく、市民がいかに取り組んでいるかが、世界遺産への大きな条件。歴史的、芸術的価値に加え、活用上の価値を市民から提案していくことも大切」と話した。