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高崎・龍源寺 養蚕の歴史刻む碑 きょう除幕式 多胡地区の隆盛など紹介

建立された「蚕影山縁起碑」と渡辺住職
建立された「蚕影山縁起碑」と渡辺住職

石碑「蚕影山(こかげさん)縁起碑」を寺の山門北側に建立した。29日には檀家(だんか)ら約100人が参加し、除幕式と蚕を供養する蚕影山例祭法要が行われる。

同寺は、養蚕に御利益のある蚕影山大権現を祭り、地域の信仰を集めている。蚕供養や養蚕の発展を願い、その恩恵に感謝する例祭は400年以上続く地域の伝統行事で、毎年春に行われている。

みかげ石製の碑の大きさは、横193センチ、縦175センチ。「明治大正昭和時代は蚕影山例祭日には…参拝者が繭玉を手に列を成し蚕影山の最盛期を迎えた」―と当時の様子などが紹介されているほか、養蚕をはじめとする産業が盛んだった多胡郡や寺、養蚕の歴史が刻まれている。

「多胡早生(たごわせ)という蚕の飼育用の桑があるくらい多胡地区は養蚕が盛んで、お蚕さまのおかげで、地域は発展してきた。その養蚕の功績を残したかった。住民からも養蚕の歴史を残したいとの要望が多かった」と渡辺住職。

養蚕農家は、現在では大幅に減ってしまったが、例祭は地元の檀家らによってしっかりと受け継がれている。

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