製糸場の思い出に 絹成分入りのコロッケ発売 「手軽な富岡名物に」精肉店のもりへい ファストフード感覚で
- 掲載日
- 2010/05/03
もりへいの森平茂代表
旧官営富岡製糸場の見学者らに気軽に地元ながらの味を楽しんでもらおうと、富岡市富岡の精肉店、もりへい(森平茂代表)がシルクパウダー入りのコロッケを考案した。「富岡シルクコロッケ」と名付け、4月から販売している。観光客ら向けには手に持って食べやすいように紙を巻き、1個ずつパック詰め。100円の手軽さもあって好評だ。
森平代表が「観光客の思い出になり、手軽な富岡名物はできないか」と考える中で、1926年の創業時から3代続く自信の品、コロッケに着目。約2年試作を繰り返した。
ジャガイモや調味料、ひき肉に火を通す際にパウダーを合わせてから、小判型に成形して油で揚げる。シルクの効果で滑らかに仕上がるという。
店舗販売のほか、4月16日に物販施設がオープンした市の仲町まちなか交流館にも限定で出品。隣接の大型バス駐車場を利用したツアー客が「名物 富岡シルクコロッケ」の、のぼり旗にも誘われ、購入しているという。ネーミングとファストフード感覚が人気を呼んでいるようだ。
シルクパウダーや液体のシルクタンパク入りの食品は和洋菓子やうどんがすでに開発されている。血糖値やコレステロール値を下げる効果があるとの研究もある。