春繭の荷受け始まる 富岡製糸場 「出来は例年並み」
- 掲載日
- 2010/06/19
春繭の荷受け始まる(富岡製糸場)
富岡市の旧官営富岡製糸場で18日、春繭の荷受け作業が始まった。20日までの3日間で市内の養蚕農家15軒から計2・1トンの繭を受け入れる。初日は場内の乾燥場前に設置した選繭台の上に繭を広げ、富岡シルクブランド協議会の関係者が形や品質を一つ一つ手に取って確かめた=写真。
繭を運び込んだ同市桑原の橋本公夫さん(73)は「天候不順で桑が育たず苦労したが、出来は例年並み」とほっとした表情を見せた。
荷受けは製糸場の稼働再開を目指す同協議会が2008年から定期的に行っている。世界遺産登録に向けたアピール運動の一つ。