絹の歴史、文化再発見 シルクカントリーin下仁田 俳句ラリーや列車紀行 来月4、5日
- 掲載日
- 2010/08/19
神田松鯉さん
鈴木淳さん
絹の歴史や文化を再発見するイベント「シルクカントリーin下仁田」が9月4、5の両日、下仁田町を舞台に開かれる。養蚕と製糸で隆盛を極め、世界遺産候補に含まれる荒船風穴、旧上野鉄道関連施設を抱える同町で、俳句ラリーや列車紀行、シンポジウムなど多彩な催しを通し、町おこしの可能性を探る。
県と町、フィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会が主催。参加者の募集を始めた。
初日は午前9時半から「絹の国・俳句ラリーバス&トーク」。下仁田駅を出発し宿場町として栄えた本宿地区や蚕種貯蔵施設の荒船風穴、風穴の事務所だった春秋館を散策し、風土になじんだ一句を作ってもらう。午後は町文化ホールで講談師の神田松鯉(しょうり)さんによるトーク。
5日は「世界遺産列車 シルクカントリーぐんま号」が午前9時すぎから1時間かけて上信電鉄高崎―下仁田駅間を運行。車内で富岡製糸場を題材にした紙芝居や世界遺産クイズを楽しむ。午前10時半からは地元ボランティアが下仁田駅周辺の旧上野鉄道の赤れんが倉庫や諏訪神社を案内する。
午後1時から町文化ホールで開かれるシンポジウムは、始めに東京大大学院准教授で県世界遺産学術委員会の鈴木淳委員が「日本の産業革命と群馬の産業遺産」と題して講演。続いて鈴木委員、下仁田町の金井康行町長、国立科学博物館の清水慶一参事、本宿まちおこし推進協議会の神戸金貴会長がパネルディスカッションを行う。
このほか、町文化ホールで世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」写真展と「荒船風穴と旧上野鉄道展」、旧上野鉄道赤れんが倉庫前で解説会が両日ともに開かれる。
俳句ラリーバス&トーク(定員80人)、世界遺産列車(同50人)、シンポジウム(同150人)の参加希望者は事前にEメール(jigyo2@raijin.com)かファクス(027・254・9906)で申し込む。問い合わせは同推進委員会事務局の上毛新聞社役員室(電話027・254・9988)へ。