国産絹製品の価値 100種を展示しPR 1日から 高崎で12業者
- 掲載日
- 2010/08/24
展示される純国産の絹製品をPRする高木会長
国内の繭を素材に生産された絹製品を展示する「純国産絹製品展」(日本絹業協会主催)が9月1日から6日まで、高崎市の高崎高島屋で開かれる。県内5業者を含む12業者が約100種類の製品を紹介し、国産の風合いの良さや希少価値をPRする。
同協会によると、外国産の安価な生糸や絹織物に押され、国内で流通する絹製品全体に占める国産の繭の割合は0・7%(2009年)にまで落ち込んでいる。
国産繭の希少性や特徴を生かして差別化を図るため同協会は08年、蚕品種や製糸業者などの生産履歴を表示し、国内で作られたことを認める「純国産絹マーク」を設定。現在127業者、280製品にマークが付けられている。
絹製品展はマークのある製品を集め、全国の都市部を中心に年3、4回開催。本県では昨年11月に旧官営富岡製糸場で開いて以来2回目。振り袖や訪問着、袋帯のほか、ハーフコートやジャケット、靴下などを展示し、一部は販売する。
同協会長で高崎市出身の高木賢(まさる)さんは「絹関係者が一致団結して新しい製品の創出に取り組むため、群馬の繭を生産する農家の方にも見てもらいたい」と話している。