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クッキー、うどん、こんにゃく 桑の葉入り食品続々 沼田の企業 「薄根の大クワ」で活性化狙う 世界遺産登録も後押し

桑の葉パウダーを使ったうどん(上段)とこんにゃくそうめん(左下)、クッキー(右下)
桑の葉パウダーを使ったうどん(上段)とこんにゃくそうめん(左下)、クッキー(右下)

沼田市石墨町にある国指定天然記念物「薄根の大クワ」にちなみ、市内の企業が、桑の葉を混ぜ込んだクッキーやうどん、こんにゃくを開発し、試験販売に乗り出している。大クワは、世界遺産暫定リスト入りした「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産の一つ。大クワをPRして沼田市の活性化を図るとともに、世界遺産登録を応援することも狙っている。大福やどら焼き、サブレなどの試作も行っており、これから桑の葉入りの食べ物が続々と登場しそうだ。

桑の葉入りの食品を作ろうと呼び掛けたのは、同市高橋場町の住宅メーカー社長、春原松寿さん。5年前から富岡製糸場世界遺産伝道師協会の伝道師として活動している。

世界遺産登録の機運を高めるのと同時に、新しい産業で雇用を生み出そうと、桑の葉入りの製品を沼田の特産物として売り出すことを思い立った。3カ月ほど前から市内の企業を中心に声をかけ、すでに製品の試験販売を始めたところもある。

村山食品(同市高橋場町)は、こんにゃくそうめんを開発。「桑の葉もこんにゃくも体にいいと言われており、相乗効果を期待できる」と村山信行社長。そうめん状のこんにゃくを中華風のたれにつけて食べると、ほのかな桑の葉の香りも楽しめる。

関麺(めん)(同市桜町)では、桑の葉入りのうどんを製造。生めん、半生めん、乾めんがあり、鮮やかな緑色が涼しげ。関英一社長は「地域の活性化につながれば」と期待する。また、呼び掛け人の春原さん自身も、おからを使った桑の葉クッキーを開発し、販売している。

いずれの商品も県産の桑の葉パウダーを使用しており、評判は上々という。今後は統一のロゴを考え、シリーズ商品として販売する計画。春原さんは「大クワがある沼田の製品は、他の桑の葉入りの製品と差別化できる。これをきっかけに沼田を元気にしたい」と話している。

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