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重文の屋敷で植生学ぶ 24種の樹木観察 桐生・彦部家住宅

彦部家住宅で植物について理解を深める参加者ら
彦部家住宅で植物について理解を深める参加者ら

桐生市広沢町の国重要文化財、彦部家住宅で18日、語りと植生観察会が開かれた。訪れた市民らは中世武家屋敷の面影を残す古民家で、植物の特徴を学んだり、民話の語りを味わった。

彦部家住宅では、友の会の鳳純(ほうじゅん)会が、日本芸術文化振興会の助成を受け、3年計画で庭園や周辺の里山の植生観察プロジェクトを実施している。今回の植生観察会は、どんな植物が生育しているのか理解を深めてもらうのを目的に開いた。

24種類の樹木の前には、分布や樹高、実や葉の特徴を紹介するパネルを設置。参加者は記録用紙を手に、庭や竹林を巡り、イチョウやムクノキ、シラカシなどを観察しながら、エノキの用途やアカマツの南限を問う学習クイズも楽しんだ。

初めて彦部家住宅を訪れたという邑楽町藤川の八柳美代さん(62)は「緑が多く、知らない樹木がたくさんある。雰囲気がよくて癒やされる」と話していた。

語りでは、おはなしの学校のメンバーが出演。赤城山や養蚕にまつわる民話を語り、参加者を楽しませた。

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