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コンニャク、桑で菓子 独特の食感と香り 「ぷっちーずたると」 前橋国際大と開発

前橋国際大の4人と清月堂が共同開発した2種類のタルト
前橋国際大の4人と清月堂が共同開発した2種類のタルト

旅がらす本舗清月堂(前橋市新堀町、石原良二社長)は共愛学園前橋国際大(同市小屋原町)の学生による仮想企業「繭美蚕(まゆみさん)」と共同で新しい菓子「ぷっちーずたると」を開発した。群馬らしさを出すためにコンニャクと桑を材料に使い、独特の食感や香りを引き出した。23、24日の同大学園祭で学生が先行販売した後、来月1日から清月堂が直営全店舗で売り出す。

タルトは桑味とトマト味の2種類。ともにベイクドチーズの中に粒状の県産コンニャクが入っている。230円。

共同開発した学生はリーダーの斎藤玲子さん、高井美樹さん、石田遥さん、木村隼人さんの4人でいずれも3年生。繭美蚕は毎年、同市内の企業とシルク製品の商品化を行ってきたが、「食品にも挑戦したい」と今年初めて対象分野を広げた。清月堂も「若い人に喜ばれる菓子を作りたい」と考えていたことから、今年6月に開発が始まった。

学生が材料や形、味などを提案し、清月堂が試作品を作るという役割分担で、試作を重ねた。コンニャクをタルトになじませる点に苦戦したが、「粒状のコンニャクを入れると、ぷにぷにの食感になり、これまでにない菓子に仕上がった」(斎藤さん)という。

清月堂の伊藤知昭常務は、菓子にコンニャクを入れるという学生の柔軟な発想に感服し、「ここまで群馬の材料にこだわった菓子は初めて。良い名産品になりそう」と喜ぶ。観光客が増える来年7~9月の大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン」に向けて、直営店以外にも販路を広げたい考えだ。

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