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絹の魅力 紹介 テキスタイルデザイナー 須藤さん講演 県庁

バッグの素材になる「きびそ」を紹介する須藤さん
バッグの素材になる「きびそ」を紹介する須藤さん

「群馬の絹」活性化研究会(高橋和夫会長)主催の蚕糸絹業特別講演会が18日、県庁で開かれ、桐生市に制作拠点を置くテキスタイルデザイナー、須藤玲子さんが「シルクの技は日本の宝」と題して絹の魅力を語った。

須藤さんは武蔵野美術短大卒。1984年に桐生市のテキスタイルデザイナー、新井淳一さんが設立した「布(NUNO)」に参加し、現在は取締役。作品が国内外の美術館に所蔵されているほか、高級ブランドにも提供している。

講演では画像と実物を交えて、透けるシルクの間に鳥の羽根や和紙を挟み込んだ美しい布を紹介。繭から糸を引き出す際に出るごみの部分「きびそ」の風合いを生かした布もデザインしており、「昔は蚕のさなぎを食べて捨てるところがまったくないと聞いた。シルク素材を扱う時は、一切無駄にせず製品を作り上げていくことがとても重要だと思う」と語った。

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