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境内の桑で「蚕の舞」を 前橋・春日神社太々神楽保存会 寄贈受け3本植樹

春日神社に桑苗を植える保存会員
春日神社に桑苗を植える保存会員

前橋市上佐鳥町の春日神社で毎年5月3日、養蚕の習俗を踊りで表現する「蚕の舞」が上演されるのにちなみ、地元の春日神社太々神楽保存会(横室文雄会長)が24日、境内に桑苗3本を植えた。

市重要無形文化財に指定されている春日神社太々神楽は約100年の歴史を持つ。全24座のうち9座目が「蚕の舞」で、舞子が滑稽な動作で一連の作業を再現し、桑の枝を持つ場面もある。

保存会が今年6月、高崎市で開かれた世界遺産キャンペーンで蚕の舞を披露したことから、富岡製糸場世界遺産伝道師協会員で元県蚕糸課長の町田睦さんの協力でシダレ桑と養蚕用の桑の苗が寄贈された。

横室さんは「来年からこの桑を使って舞を上演したい。いずれはご神木のように地域に大切にされる木になってほしい」と話している。

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