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銘仙の可能性 探る 洋服との着こなし紹介 生地活用したドレスも

銘仙の反物で形作ったカクテルドレス風ピンワークと高木さん
銘仙の反物で形作ったカクテルドレス風ピンワークと高木さん

伊勢崎銘仙(絣かすり)の新しい可能性を探る展示イベント「ザ銘仙コーディネート」が9~11日、伊勢崎市曲輪町のいせさき明治館で開かれる。マネキンなどを使った展示を通して従来の着方だけでなく、「モードファッション」をコンセプトに銘仙生地を活用したドレス、銘仙の古着とスカートの組み合わせも提案。和装離れで苦境に立つ銘仙の未来を展望する。

銘仙の普及に取り組んでいるいせさき銘仙の会(杉原みち子代表世話人)が、11日に開かれる「いせさき初市」の共催イベントとして企画した。

展示品のコーディネートを担当するのは、会員でブティックを経営する高木照子さん(63)=同市今泉町。文化服装学院デザイン科で学んだ経験を生かし、反物一つでドレス風に仕上げるピンワーク、洋服との組み合わせを紹介する。

ピンワークは、生地や服を細いピンなどでディスプレーする方法。今回は幅40センチ弱、長さ12メートルほどの銘仙の反物を裁断や縫製することなく、マネキンや着付け用の「スタン」に飾り付ける。大小さまざまなひだを折り込みながらピン500本ほどで止め、カクテルドレスやロングドレス風に形作った6点を展示する予定。

ピンワーク以外では、ミニスカートやブーツといった現代ファッションと銘仙の着物との組み合わせを提案。和服としての伝統の着こなし方を紹介したり、反物も披露する。

高木さんは「絹ならではの光沢があって色合いもきれいなのが銘仙の魅力。パーティーや結婚披露宴で着られるドレスから、カジュアルな洋服との組み合わせまで、新旧のコラボで新しいコーディネートをアピールしたい」と話している。

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