絹産業遺産群 県内外へPR 著名人招き公演/講演会/工芸展 富岡製糸場で9月 県など主催
- 掲載日
- 2011/02/04
夏の大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、県などは9月、富岡市の旧官営富岡製糸場で、著名人を招いた芸能イベント「世界遺産劇場」と講演会「世界遺産大学」、伝統工芸品展を開く。県外から訪れる観光客に本県の絹産業遺産群をPRし、世界遺産登録への機運を盛り上げるのが目的。製糸場の活用の可能性を広げる機会にもなりそうだ。
県は講演会と工芸品展の事業費として、3日内示した新年度一般会計当初予算案に500万円を計上した。世界遺産劇場については同実行委員会や民間企業が負担する。
3夜連続で開かれる世界遺産劇場(9月17~19日)は、西繭倉庫前の広場で著名芸能人のコンサートや伝統芸能の公演が検討されている。期間中は桐生織や伊勢崎銘仙、長野県や新潟県の織物、絹に関連する伝統工芸品を展示。9月中旬の講演会でも著名人を招き、絹の魅力について語ってもらう。
県世界遺産推進課は「製糸場で行うイベントでは過去最大の規模になるのではないか。知名度を上げるとともに、多様な活用ができることが示せればいい」としている。
世界遺産劇場は大手企業が中心となって2006年に始まり、これまで国内の世界遺産や候補地で15回開かれている。