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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

高崎健康福祉大と清月堂 桑の菓子共同開発 クッキーやパイ3点商品化 富岡製糸場の世界遺産登録を応援

「くわのめぐみ」をPRする綾部ゼミの学生
「くわのめぐみ」をPRする綾部ゼミの学生

旧官営富岡製糸場の世界遺産登録を後押ししようと、高崎健康福祉大(高崎市中大類町)の学生が菓子製造販売の旅がらす本舗清月堂(前橋市新堀町)と共同で、製糸場をイメージした菓子「くわのめぐみ」を開発、19日までに清月堂の各店舗で販売を始めた。

「くわのめぐみ」は、絹糸生産にちなみ、桑の葉を生地に練り込んだクッキー、桑の実ジャムとサツマイモで味付けしたクッキー、桑の実ジャムを包んだパイ―の3種類を2個ずつ詰め合わせた。850円。

商品開発に携わったのは、食品研究に取り組む同大の綾部園子教授の4年生のゼミ生8人。「製糸場の世界遺産登録を応援したい」と清月堂から新商品の共同開発を提案され、昨年5月から作業を進めてきた。

タルト、まんじゅうなど10種類以上を試作したが、試食会や清月堂との協議を重ねた結果、1月末に今回の3点の商品化が決まった。箱は製糸場の写真を薄くプリントした茶系統のデザインが採用された。

参加したゼミ生の武田明日香さん(22)は「桑の使い方を考えるのが大変だったが、無事に仕上がって良かった。人気が出ればうれしい」と話している。

清月堂は今後、直営店以外にも、製糸場の地元となる富岡市内の小売店や鉄道各線の駅などへ販路を広げる考え。同社は「売り上げが伸びれば、世界遺産登録の推進活動に寄付したい」としている。

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