破損の赤れんが修復 富岡製糸場イメージ 市営駐車場のモニュメント 50枚入れ替え、防水加工
- 掲載日
- 2011/04/22
修復を終えたモニュメント
富岡市は21日までに、旧官営富岡製糸場をイメージして制作した市営宮本町駐車場のモニュメントについて、破損していた一部の赤れんがを入れ替えて修復した。制作の協力金を寄せた記念に刻印されていた市民のイニシャルなども記録に基づいて再現。破損を予防するため、新たに防水加工を施した。
入れ替えた赤れんがは約50枚。2008年3月の制作時と同様に、甘楽町で復元されただるま窯で焼き上げた。 製糸場創建(1872年)当時の赤れんがの製法を採用したため、現在の製品より耐久性は低く一定の破損は想定内だったが、壊れた状態のままだと、景観上も良くないとして修復を決めた。 モニュメントは市民からの協力金を募り制作。記念のイニシャルなどは傾斜面に並ぶ約800枚の赤れんがに刻まれていた。 市は「今後も必要に応じて修復していきたい」としている。