登録へ機運向上を 富岡製糸場伝道師協会 前橋で総会
- 掲載日
- 2011/05/15
藤井論説委員長(左)の講演に耳を傾ける参加者
富岡製糸場世界遺産伝道師協会(近藤功会長)の本年度総会が14日、前橋市の上毛会館で開かれ、7月に始まる大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」での活動を盛り込んだ事業計画が承認された。
本年度事業は、DC期間中の9月に旧官営富岡製糸場で開かれる「世界遺産劇場」でのPR活動や、会員が執筆したシルクカントリー双書「富岡製糸場事典」(7月発売予定)の販売促進が中心で、製糸場などの本登録に向けた機運を高める。
会後の研修会で、上毛新聞社の藤井浩論説委員長が「世界遺産運動とシルクカントリー群馬の未来」と題して講演。2月に亡くなった国立科学博物館参事の清水慶一さんらが20年前に行った県近代化遺産総合調査がシルクカントリー構想の始まりとし、「歴史ある建物を残す時、当時の気概を理解して残すべきだという考えだった。こういう人たちが調査に関わったのは群馬にとって幸運だった」と語った。