農家自慢の春繭荷受け 富岡製糸場
- 掲載日
- 2011/06/18
農家自慢の春繭荷受け 富岡製糸場
旧官営富岡製糸場で富岡市内の養蚕農家が育てた春繭の荷受け作業が行われている。16~20日までの5日間で、「ぐんま200」「はくぎん」など4品種、計2・1トンの繭を受け入れる。
小雨となった17日は屋根のある乾燥場に選繭台を設置。農家や市職員らが台に広げたたくさんの繭の中から汚れのついた繭を見つけて取り除いた=写真。同市白岩の金井一男さん(71)は「蚕の餌の桑の生育が心配だったが、今年の繭は例年よりいい出来」と、400キロ以上の自慢の繭を運び込んだ。
荷受けは、世界遺産登録に向けて蚕糸業をアピールしようと、富岡シルクブランド協議会が2008年から定期的に実施。袋詰めした繭は安中市の碓氷製糸農協に運ばれ、乾燥後の7月下旬に生糸になる。