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《がんばろう日本 群馬発》 製糸場、ペガサス、群響 群馬ツアー満喫 南相馬避難者

旧官営富岡製糸場の繰糸場で繭から生糸を作る工程の説明を受ける避難者
旧官営富岡製糸場の繰糸場で繭から生糸を作る工程の説明を受ける避難者

東日本大震災と福島第1原発事故により片品村と東吾妻町に避難している人を対象にした「群馬ミニツアー」が25日行われ、富岡市の旧官営富岡製糸場を見学した後、野球観戦と音楽鑑賞を楽しんで気分転換を図った。 福島県南相馬市から避難している27世帯45人が参加。午前10時ごろ、大型バス2台で富岡製糸場に到着した。ボランティア解説員が東繭倉庫は繭を乾燥させるため多くの窓が設計されていることや、繰糸場では繭から生糸を作る工程を説明。避難者は「繭はどのようなにおいがするのか」「女工さんの労働環境は良かったのか」など積極的に質問していた。

3月18日から母親と片品村に避難し、富岡製糸場を初めて訪れたという松浦千景さん(45)は「明治時代の建物がこれほどきれいに残っているとは思わなかった。日本の近代産業を支えた場所なので、ぜひ世界遺産に登録されてほしい」と話していた。

一行は前橋市に移動して上毛新聞敷島球場で行われた群馬ダイヤモンドペガサス対新潟アルビレックスBCの試合観戦後、夜は高崎市の群馬音楽センターで群馬交響楽団の演奏を聴いて充実した一日を過ごした。

ミニツアーは、群馬ダイヤモンドペガサスとNPOぐんま(高崎市)が取り組む「ペガサス絆プロジェクトwith福島」の一環で、避難者を無料招待した。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)