上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

上毛新聞社Presents
「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

質感生かし空間表現 日本とノルウェーのテキスタイル展 9日から近代美術館

川井さんとショルベルグさんが共同制作した「Precious Field」
川井さんとショルベルグさんが共同制作した「Precious Field」

ノルウェーと日本の現代テキスタイル作家6人がペアを組み、交流しながら制作した作品を紹介する企画展「風のように、光のように」が9日から9月4日まで、高崎市綿貫町の県立近代美術館で開かれる。布や糸、麻など素材の質感を生かして空間表現したインスタレーション9点を展示する。

ペアを組んだのは、アニケン・アムンセンと上野(あがの)真知子、ガブリエッラ・ヨーランソンと島田清徳、エヴァ・ショルベルグと川井由夏の各氏。

このプロジェクトは2008年にスタート。ノルウェーと英国で巡回展示した後、国内では、岡山県立美術館に続いて本県で開かれることになった。

作家たちは互いの国の自然や文化に触れ、対話を重ねながら創作。2組は個人作品のほか共同制作も行った。ショルベルグさんと川井さんは布や糸を多用して空間を構成。アムンセンさんと上野さんは、グリーンをテーマにポリエステル布やミラーシート、テグスを使った作品を完成させた。

近代美術館の学芸員、定松晶子さんは「テキスタイル作家は素材の質感を生かすのが仕事。爽やかな風、反射する光のように包み込むインスタレーション作品を会場に身を置いて楽しんで」と話している。

会場では併設展「I Love 絹(シルク)」を同時開催。
絹をテーマに小板橋慶子さん=富岡市出身=と高須賀活良さんの若手作家2人が、繭や生糸を使った作品を出品する。
 観覧料は一般600円、大学・高校生300円。月曜(18日、8月15日除く)と7月19日休館。問い合わせは同館(電話027・346・5560)へ。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)