県庁で「ぐんま絹遺産推進委」 委員15人を委嘱 1次登録候補30件審議
- 掲載日
- 2011/07/06
世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」をはじめ、県内に残る絹関連遺産を「ぐんま絹遺産」として登録するため、県は5日、第1回ぐんま絹遺産推進委員会を県庁で開いた。委員15人を委嘱し、高崎経済大理事長で大日本蚕糸会会頭の高木賢(まさる)氏が委員長に就任、1次登録候補の30件を審議した。
池本武広副知事は「絹産業に関わる文化財などを登録してネットワークを構築、地域振興や観光の新たな核にしていきたい」とあいさつした。
事前に9市5町と県から登録推薦のあった富岡製糸場など世界遺産候補のほか、旧碓氷社本社事務所(安中)、旧模範工場桐生撚糸(ねんし)合資会社事務所棟(桐生)、下郷の大クワ(渋川)など国や自治体の指定文化財を中心とする30件が1次登録候補として示された。
委員会は30件の登録が妥当であることを確認。「これ以外の養蚕民家をもっと入れていくべき」「絹遺産の地域や業態別のネットワークをつくった方が良い」などの意見も出された。
県は委員会答申を踏まえて近く30件を1次登録し、パンフレットを作製。9月末まで開かれている大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」でPRしていく。