観光客を市街地へ 富岡 まちなか案内人養成
- 掲載日
- 2011/07/17
富岡製糸場周辺まちづくり協議会(事務局・富岡市まちづくり課)は24日、富岡まちなか案内人養成講座を開く。世界遺産登録を目指す製糸場だけでなく、周辺の商店や路地へ観光客の足を伸ばしてもらうため、まちの魅力を伝えられる市民らを育てることを目指している。養成講座は今回が初めて。
将来的に案内人が常時ガイド役を果たせるような形態を作り、まちなかでの観光客の滞在時間を延ばして消費を促すことも期待している。
養成講座は午前9時から午後5時まで。製糸場内でまちの成り立ちの講義を受けた後、地元住民3人の指導でまちなかを歩き、現地調査を行う。製糸場をからめた地域協力に取り組む高崎商科大の学生を含む約40人が講座に参加する予定。
市は2010年度までに、製糸場観光客向けに3カ所の駐車場を整備。まちなかを散策してもらうきっかけにしようと、いずれも製糸場から数百メートル離れて作った。しかし、駐車場と製糸場を往復するだけで、観光客の動きに面的な広がりが十分にみられないのが現状だ。
市は「まちなかの魅力に市民が気付くきっかけにもなる。群馬DC期間中に何らかの実践ができれば」と期待を寄せている。