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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

推薦書改善版と管理計画案示す 県世界遺産学術委

県は29日、東京都内で開かれた第12回県世界遺産学術委員会で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する本県の世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の推薦書原案の改善版と包括的保存管理計画の構成案を示した。同計画は推薦書作りの最終段階で行うことが多く、原案作りは大詰めを迎えている。

ユネスコ世界遺産委員会は、文化資産が単独ではなく一定地域に分布する場合、個々の資産の管理計画だけでなく包括的保存管理計画の策定を求めている。

県が示した管理計画の構成案は、周辺環境の現状、資産別の保存管理、公開活用の方法、経過観察、保存管理のアクションプランなど大きく10章からなる。委員会で計画作成が承諾された。次回以降の委員会で具体的に各項目を協議する。

推薦書原案は5月の委員会で初めて示され、養蚕・製糸などに関わる技術交流と技術革新の顕著な見本という二つの普遍的価値に基づいて7構成資産の絞り込みを指摘していた。

今回は構成資産について、委員4人から意見はなかったという。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)