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小学生自然に学ぶ 神津牧場と荒船風穴見学 下仁田で環境学習

荒船風穴で冷風の原理を学ぶ児童
荒船風穴で冷風の原理を学ぶ児童

富岡市内の小学5~6年生を対象にした「子ども環境学習講座」が、下仁田町の日本最初の洋式牧場「神津牧場」と近くの国指定史跡「荒船風穴」で開かれ、市内の児童19人が環境への理解を深めた。

児童は市生涯学習センターに集合した後、バスに乗って出発。標高千メートルにある神津牧場では、場長の清水矩宏(のりひろ)さん(67)が「良質のバターを作るために脂肪成分の多いジャージー牛を飼育している」と牧場の特徴を説明。イノシシやシカによる被害に触れつつ、「動植物を大切にして共存していかないといけない」と話した。

その後、牧場から20分ほど歩き、天然の冷気を利用して蚕の卵を冷蔵した「荒船風穴」を見学。風穴近くは気温19度で、炎天下の中を歩いてきた子供は「冷蔵庫の中みたい」と大はしゃぎ。下仁田町ジオパーク推進室の大河原順次郎さん(52)が冷風が生まれる原理を解説した。

富岡小5年の鈴木美千代さん(11)と佐嶋顕(あき)さん(11)は「普段できない体験ができてよかった」と満足そうだった。

講座は、身近な自然を通して環境問題について考えてもらおうと、富岡市が初めて企画した。計4回実施する予定で、次回は18日に藤岡市の下久保ダムを見学する。参加無料。問い合わせは市環境課(電話0274・62・1511)へ。

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