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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

絹文化の多様性発信 富岡製糸場でイベント開幕 世界遺産登録推進 19日まで

富岡製糸場でイベント開幕
富岡製糸場でイベント開幕

本県と新潟、長野県の伝統的織物を展示する「技と美 日本の絹展」が16日、世界遺産登録を目指す富岡市富岡の旧官営富岡製糸場で始まり、大勢の見物客が訪れた=写真。登録運動推進を目的に19日まで、著名なバンドや歌手のコンサート「NECフィールディング世界遺産劇場」、ファッションデザイナーの森英恵さんらが講演する「世界遺産大学」が開かれる。

世界遺産劇場実行委員会や上毛新聞社などが主催。世界遺産劇場は、17日に東京スカパラダイスオーケストラ、19日に歌手で声優の坂本真綾さんが出演する。19日の世界遺産大学では、森さんと宇宙航空研究開発機構教授で小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトマネジャーの川口淳一郎さんが講演する。

日本の絹展は東繭倉庫で開催中。桐生織と伊勢崎絣(がすり)や新潟の十日町明石ちぢみ、長野の信州紬つむぎなどが並び、絹文化の持つデザインや製法の多様性が分かるほか、柱や梁はりの古木との対比も楽しめる。18日まで。

福島県いわき市の永井真由美さん(52)は「多彩な織物が紹介されていて素晴らしい。着物文化を見直した」と感心した様子。茨城県土浦市の宮本文代さん(54)は「着物は実際に見ると涼しげでとても風流」と話した。

17日はNPO法人富岡製糸場を愛する会絹の部会の着物ファッションショーも開かれる。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)