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晩秋蚕繭白く輝く 富岡製糸場で荷受け始まる

選繭台に広げられた晩秋蚕繭
選繭台に広げられた晩秋蚕繭

富岡市の旧官営富岡製糸場で4日、晩秋蚕繭の荷受け作業が始まった。市内の養蚕農家15戸が6日までの3日間で「ぐんま200」を約2トン搬入する。

乾燥場に片倉工業当時の選繭(せんけん)台を設置。農家や市職員らが協力して台に広げられた繭の中から汚れの付いた繭を見つけて取り除き、台ばかりで計量した。

同市白岩の金井一男さん(71)は「例年より繭の重量はないが、先月の台風後に空気が乾燥したため繭の光沢は良く、全体の出来はいい」と、約200キロの繭を運び込んだ。

荷受け作業は世界遺産登録に向けて蚕糸業をアピールしようと、富岡シルクブランド協議会が2008年から定期的に実施。乾燥場前での作業に製糸場見学者が足を止め、繭に触れて説明を聞いていた。

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