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富岡製糸場と絹産業遺産群 構成資産絞り込み 前橋で31日 国際シンポで報告

「富岡製糸場と絹産業遺産群」の確実な世界遺産登録に向け県と文化庁は、審査に影響力のある国際記念物遺跡会議(イコモス)の専門家ら3人を海外から招いた国際会議を29、30日に、国際シンポジウムを31日に開くことを決めた。国際会議で遺産群の構成資産案を絞り込み、シンポジウムで結果を報告する見通し。県はこれをもとに資産内容を最終決定する。

国際会議は県庁で非公開で行う。イコモス・ハンガリー事務局長で元国際イコモス副会長のタマシュ・フェヤルディさんのほか、県世界遺産学術委員会の岡田保良委員長らが出席し、現在7つある構成資産の最終案を検討する。

シンポジウムは「世界遺産の保存活用と地域住民の役割」をテーマに前橋市大渡町の県公社総合ビルで開く。フェヤルディさんが「私たちの遺産は世界の遺産」と題して基調講演。文化庁記念物課世界文化遺産室長の小林万里子さんが国内の世界遺産状況を語った後、学術委員会の岡田委員長が国際会議の結果を示す。

このほかフェヤルディさん、イコモス・カナダ会長のディヌ・ブンバルさん、国際産業遺産保存委員会理事のマッシモ・プレイテさん(イタリア)、岡田さん、県世界遺産推進課の松浦利隆課長がパネルディスカッションする。

シンポジウムは午後1時20分開会。入場無料。定員は先着300人(要申し込み)。問い合わせは同課(電話027・226・2328)へ。

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