織都の未来探る 10、11日 桐生でシルク・サミット
- 掲載日
- 2011/10/26
蚕糸絹業の関係者らが情報交換して交流を深める「シルク・サミット2011in桐生」が11月10、11の両日、桐生市で開かれる。近年の蚕糸絹業の現状を報告した後、織物産地・桐生の未来についてパネルディスカッションする。
農業生物資源研究所、大日本蚕糸会、桐生市などの主催で12回目。本県での開催は5年前の旧官営富岡製糸場以来で、桐生では2001年以来10年ぶり。
10日は桐生市織姫町の桐生地域地場産業振興センターで、大日本蚕糸会会頭の高木賢(まさる)さんが「蚕糸・絹業の現状と今後の展望」と題して基調講演する。同研究所特任上級研究員の田村俊樹さんが「遺伝子組み換えカイコとその産業利用」をテーマに語る。
蚕飼育体験を園児の活動に取り入れている市内のすぎの子幼稚園の小林真理子さんや、天蚕を飼育して糸を染めている千美工房の松井定夫さんが事例報告する。
パネルディスカッションは市内の織物会社の後継者ら4人が「クリエーターが語る桐生産地の未来」をテーマに意見を交わす。パネリストは泉織物の泉太郎さん、小林当織物の大橋賢吾さん、共立織物の畠山陽子さん、ミタショーの三田修武さん。
11日は文化財・近代化遺産、芸術と先端技術、織物の3コースに分かれ、バスで市内の織物関連の歴史的建物や繊維会社などを見学する。
受講、見学とも無料。初日の講演は定員約200人。見学は各コース先着30人で、28日までに申し込む。問い合わせはサミット事務局の農業生物資源研究所(電話029・838・6101)へ。